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こども地球白書2006-07

環境問題教育に最適、最新版「ジュニア地球白書 2007-08」発売中

こども地球白書

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こども地球白書

[全国学校図書館協議会選定図書・日本図書館協会選定図書]

 ワールドウォッチ研究所が発行する「地球白書」(原題:State of the World)をわかりやすくまとめなおしたのが「こども地球白書」です。

 総合学習の小学生から環境問題初心者の方まで、幅広く読んで頂いています。今年度は「日本環境教育学会」の有志が執筆、より環境教育の場でご利用頂けるようになりました。

 学校の先生が書き直しているので、わかりやすく、読みやすくなっています。そのため、多くの学校現場ではもちろん、新入社員向けや環境部門配属者向けの研修でも使われています。

他にも、NGO、企業等の実践例やわかりやすい環境用語解説集を収録。

日本環境教育学会webサイト

目 次
環境の世紀を生きるみなさんへ 

第1章 中国とインド―世界に大きな影響をあたえる新たな大国

1 世界の大国になりつつある中国とインド 
働く人々の賃金が安いので、「世界の工場」ともいわれる 
世界に通用する大学教育と、そこへ進学できない貧しい人々 
川も空気も汚染がひどい 

2 エネルギーの未来を選択する 
インドでは、まだ電線も引かれていない家庭が多い 
今後は、世界の石油市場からエネルギーを輸入する 
風や太陽のエネルギーにも注目している 

3 世界の穀物市場への影響力 
穀物の消費量が増えて、生産が追いつかない 
地下水が、くみ上げ過ぎでかれていく 
水と土地をめぐる農業と都市・工業との競争 

4 生態系にかかる大き過ぎる負担 
エコロジカル・フットプリント 
アメリカはヨーロッパや日本の二倍 
中国とインドでも増え続ける 
もう一つの地球が必要になる 

5 経済を発展させる新たな方法をさぐる 
同じやり方では無理があるという判断 
中国では、マイカーよりもバスや自転車に乗る 
インドでは、雨水を貯めて使う 

6 世界の検討課題を再考する 
アメリカ・中国・インドという三つの大国がやるべきこと、そして国際社会がやるべきこと 

第2章 工場式畜産―わたしたちが食べる肉について考えてみよう

1 増え続ける食肉生産 
収入が増えると、より多くの肉を食べるようになる 

2 現代の食肉生産を支える工場式畜産 
アメリカの牛肉の八一%は四つの会社が生産 

3 工場式畜産における労働者と家畜の状態 
厳しい労働環境 
動物の本能を封じこめる畜舎 

4  工場式畜産と環境問題 
動物のエサと人間の食料の問題 
大量の水を必要とする 
大量のエネルギー消費 
排泄物による環境汚染 

5 工場式畜産がもたらす、さまざまな病気 
感染力を増している鳥インフルエンザ 
工場式畜産のエサでひろまったBSE 
薬の効かない感染症 

6 よりよい畜産をめざして 
家畜が本来の動物として行動できる畜産 
家畜を大切に扱うための基準 
抗生物質の使用を減らす動き 

7 本当に豊かな食生活とは 

第3章 川と湖―生態系を守ることが水を守る

1 破壊されていく水環境 
暮らしを支えるために、川や地下水を利用し過ぎる 
水量が減って、住民が生活できなくなる 
ダムを造ると生態系が乱れる 
川に運ばれる栄養が多くなり過ぎると被害が出る 
気候変動によって水不足になる 

2 川が健康なら飲み水も安全 
自然保護区を水源にしている都市はたくさんある 
外来種の木を切って生態系を保護し、水の供給量を確保する 
関心を高めて、流域を保護する資金を集める 
水源や流域の保護には、国や自治体の働きが重要 

3 安全な食料の安定的な供給は健康な生態系から 
灌漑用水を効率的に使う 
稲作でも節水できる 
雨水をじょうずに利用する 
氾濫原の価値を見直す 

4 山林やマングローブ林は災害から人を守る 
生態系の破壊が被害を大きくする 
人間の活動が自然災害を悪化させる 
デルタ地帯や氾濫原を修復して洪水を防ぐ 

5 古くて役に立たない水政策を見直す 
国民と生態系のための水政策 
長期的な発展のために水利用を制限する 
節水につながる水の価格設定 
淡水の生態系の健康状態を監視する 

第4章 バイオ燃料―石油に替わる再生可能エネルギーを開発する

バイオ燃料―石油に替わる新たな燃料 
環境保全への期待 

1 バイオ燃料への高まる期待 
エタノール 
バイオディーゼル 
航空機や船 
生産の拡大 
原料の多様化 

2 バイオ燃料生産に求められる環境的な配慮 

3 バイオ燃料の経済 
発展途上国のメリット 
生産の拡大と貿易 
農業関連の大きな企業が取り組む 

4 バイオ燃料の将来 
さまざまな産業の参入 
セキュリティーに有利なバイオ燃料 
持続可能な発展のためのバイオ燃料 

第5章 ナノテクノロジー―夢の技術の開発は市民に認められてから

たくさんのお金をかけながら、急成長するナノテク産業 
ナノテクは良いところばかりではない 
ナノテクについて、解決しなければならない問題とは 

1 ナノテクノロジーとは 
ナノスケールの世界では、物質の性質が大きく変わる 
ナノテクを使用した商品 
ナノデバイスが生み出す新たな世界 
研究段階にあるナノセンサー利用技術 

2 ナノ粒子には大きな危険が隠れているかもしれない 
小さいせいで、毒性物質になるかもしれない人工ナノ粒子 
悪い影響がある具体的な例 
専門家は「ナノ粒子を、環境に出さないようにしよう」と言っている 
ナノテクへの対応策はあまりとられていない 

3 発展途上国への影響 
ナノテクがエネルギー・環境問題を解決する 
ナノテクのせいで困ってしまう国や人々 

4 大きな利益をもたらすナノテクの独り占め 
ナノテクの特許には問題もある 

5 ナノバイオテクノロジーは生命の営みに新しい意味をもたらす 
バイオマシンの驚くべき働き 
ナノテクノロジー災害の危険が高まっている 

6 議論と規制の必要性 
ふつうの人々が新しい技術をコントロールするために 
科学技術をふつうの人々が監視する仕組みをつくり出す 

第6章 水銀―地球規模の汚染を防ぐために

1 身近に使われていて危険な水銀 

2 世界の水銀汚染 
カーナーク 
広がる汚染 
自然の中で濃縮される水銀 
先進国と発展途上国 

3 世界の水銀放出量 

4 世界の水銀使用量 
電池 
工業 
金採取 

5 世界の水銀市場 

6 環境への負荷を減らすために 
大量の貿易をしている地域で、削減に取り組むと効果的 
いくつかの対策を同時に進める 
削減技術は実行が可能 
水銀はどこからくるか 
石炭から出る水銀を減らす 

7 水銀対策における国際協調 
三つのグループ 
政治的なリーダーシップ 

第7章 災害―不幸なでき事を平和を築くきっかけにする

たびかさなる天災が語ること 
バングラデシュという国は災害がきっかけで生まれた 
災害から立ち直るときの希望と課題 

1 「自然災害」と「人間が大きくした自然災害」 
自然災害は増えている 
豊かな自然が人々を守ってくれる 
地球の気候が変わると世界が混乱する 

2 自然災害と人々の争いとのつながり 
アメリカとイランはハリケーン「カトリーナ」の後も仲直りしなかった 
ソマリアが教えていること 
災害を平和のためのきっかけに変えるには 

3 暗い雲と希望の光 
貧困と不公平が被害を大きくする 
災害は社会のゆがみを浮き彫りにする 
さまざまな人々に気を配りながら平和を求める 
外国の人々の支援が平和へのきっかけに 
環境を守らないと自然災害が起きやすくなる 

4 アチェ―平和への第一歩 
アチェの歴史といま 
アチェでの争いのきっかけ 
平和への話し合いが進んでいる 
平和への道のり 

5 こじれるスリランカ 
民族の問題をこじれさせる人々 
仲直りの取り組みは、うまくいかなかった 
争いの火種が再び燃え上がりつつある 

6 平和への道のりを歩むために 
さまざまな組織が協力しないといけない 
インドネシアは、環境を守りながら、立ち直ることにした 
環境保護を、争いを防ぐために役立てる 
自然災害の危険を減らす取り組み 
不幸な災害を、平和のためのきっかけに変えるために 

第8章 世界貿易機関―貿易と持続可能な発展を調和させるために改革を

1 貿易自由化と環境問題 
自動車とコーヒー 
自由貿易と環境悪化 

2 世界貿易機関(WTO)とドーハ・ラウンド 
GATT(ガット)とWTO(ダブリュティーオー) 
貿易と環境の対立 
シアトルでのNGOの抗議とドーハ・ラウンド 

3 貿易と環境の衝突―未解決の問題― 
貿易自由化が環境の悪化を招く 
環境対策と自由貿易の衝突 
環境の世紀に逆行するWTO 

4 自由貿易と環境保護とが支え合えるように 
自由貿易は環境保護のためにもよいか 
補助金の削減とその他の環境対策 
先進国に多い農業補助金 
豊かな自然を持つ最貧国マダガスカルの例 

5 WTOの枠外での貿易と環境 
発展途上国どうしの協定 
貿易自由化と資源の崩壊 
フェアトレードの可能性 

第9章 中国―環境NGOを中心に市民社会を育てる

1 中国の環境政策 
環境重視の五か年計画と「和諧社会」 
環境影響評価を義務づける 

2 環境NGOの特色 
始まりと発展の道のり 
大学系NGOに認められた自由 
インターネットの影響力 

3 政府とNGOの関係 
官製NGOの機能と役割 
海外からの支援・育成 
最初の公聴会の教訓 

4 NGOが切りひらく未来 
企業の協力への期待 
訓練プログラムの充実がカギ 
NGOが拡大した市民参加 

第10章 企業―21世紀に求められる新しい社会的使命

1 責任ある企業になるということ
2 責任ある企業としての取り組み
3 責任ある企業の活動がかかえる問題
4 企業とそのステークホルダーの役割
5 企業の公平な競争
6 責任ある企業が向かう道 

用語解説 

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