目次
第1章 途上国に拡がる環境劣化
・生産性偏重がもたらしたもの
・インダス開発の光と影
・アラル海の危機
・褐色の円形農地
・神の意思としての水
・母なる森
・ダムと環境
・環境にやさしい伝統農法
コラム:アラル海からの声
第2章 アジアの風土と稲作
・アジアとモンスーン気候
・NPPと農業
・稲作と水
・マクロスケールからの考察
・稲作の現状
コラム:アジアは貧しいですか
第3章 アジアの共同体社会
・農民意識調査
・調査地区の概要
・一村一家族
・共同体社会の成立
・なぜ共同体か?
・水利対応の諸相
・水利効率の最大化とは
コラム:不道徳? な光景
第4章 持続性と公平性
・農業は加害者か保全者か
・「地力」とは
・稲作の持続性vs多肥の現状
・水利の観点から
・"Crop per Drop" か "Person per Drop" か
・二〇四〇年の食糧と水需要見通し
・水と食糧配分における不公平
・配分の公平化と稲作の役割
コラム:稲作小言
第5章 水・土・里の再生に向けて
・水・土・里とは? ― 七滝用水の事例から
・流域社会の資源管理機能
・流域一体管理
・法令改正の動き
・新農業基本法との整合
コラム:素朴な疑問
第6章 田園コミュニティー構想
・社会構造と国民意識の変化
・新陳代謝が止まってしまった農業・農村
・人が地域をつくり、地域が人をつくる
・還流型持続社会を目指して
・「田園コミュニティー構想」とは
・要点の整理
・人口還流への期待
コラム:友だち何人できるかな
第7章 「知足」へのパラダイムシフト
・開発論の系譜
・新たなパラダイムを求めて
・「知足」とは
・アジアからの発信
・我が国の進むべき道
コラム:この一つの惑星に住んで |