トッププライバシーリーガルサイトマップRSSアイコン My Yahoo!に追加エキサイトリーダーに登録
WorldWatch-Japan

WWJ地球環境メールマガジンEpsilon
メールアドレス
 

Yahoo!検索

  • ウェブ全体検索
  • サイト内検索

トップ | レポート | WWマガジン | ブックス | メールマガジン | リンク | 各種ご案内

 トップ > ブックス > ブックス一覧 > 書評記事

産経新聞 平成17年6月4日掲載

【書評倶楽部】環境相・小池百合子 『フード・セキュリティー』

百年の計を練る必読の書

フード・セキュリティー表紙

 

 地球環境問題は、対象が地球そのものだけに、スケールが大きい。時間的にも万年、億年と超ロングスパンだ。

 地球温暖化問題についても、このままでは今世紀中に地球の平均気温は最大で五・八度上昇 し、海面の平均水位は八十八センチも上昇するといったぐあいだ。問題は、あまりに先の話だとして、なかなか当事者感覚を抱いてもらえないことである。次の世代、孫子の時代のためにと訴えるが、反応は複雑だ。

そんな時、環境専門家として世界的に高名なレスター・ブラウン氏の著書は大いに参考になる。現状を丹念に踏まえながら、地球的規模で起こりつつある大潮流を解き明かしてくれる。

  これまで『エコ・エコノミー』などで、産業革命以来続いてきた大量生産、大量消費、大量廃棄の経済構造からの大転換を訴えてきた。新著の『フード・セキュリティー』では、より現実的な食糧問題から、地球環境の危機を説いている。
 石油だけでなく、穀物の輸入大国への道を突き進む中国の存在はブラウン氏にとっても脅威と映る。十三億の人口、地下水位の低下による水不足と砂漠化、それに温暖化の要素が複雑に絡み合って、中国の穀物在庫はこの三十年の最低水準にある。在庫の取り崩し後は輸入大国に突き進むのは時間の問題だろう。これまで自給自足できた大豆にしても、二〇〇四年には日本の五百万トンをはるかに上回る二千二百万トンを中国は輸入した。アメリカの減産と重なった結果、大豆の世界価格は一時、二倍に急騰した。

 かつて一世を風靡(ふうび)したローマクラブによる『成長の限界』も人口と食糧問題を取り上げていたが、ブラウン氏は地球温暖化という切り口を加えて、さらに深く、広く問題の本質に迫っている。まさに百年の計を練るには必読の書だといえる。
                  ◇
 《こいけ・ゆりこ》 兵庫県生まれ。カイロ大卒。キャスターを経て、平成4年参院選で当選。5年衆院選初当選。


小池百合子氏のWS:http://www.yuriko.or.jp/
産経新聞社WS:http://www.sankei.co.jp/

掲載に当たり小池氏と産経新聞から特別に許可を頂いています。

RSSで、あなたのホームページやブログに地球環境問題レポートを載せませんか?

My Yahoo!に追加エキサイトリーダーに登録はてなRSSに追加Subscribe with livedoor Reader

ページトップへ
Mail
Copyright (C) 2000-2010WorldWatch Japan, All rights reserved.  <禁無断転載

地球白書 2009-10特集地球温暖化抑制 /地球白書英語版State of the World 2009: Into a Warming World / レスターブラウン プランB4.0

ワールドウォッチジャパンクラブ会員募集中 / 地球環境問題メールマガジン(メルマガ)配信中 / 地球環境総合誌(雑誌) / 地球環境問題RSS配信中 /
中国・世界の地球環境問題レポート/ニュース / 環境教育 / 地球白書.jp / 地球環境問題の書籍、関連本

EarthPolicyInstitute WorldWatchInstitute