フード・セキュリティー
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フード・セキュリティー
−誰が世界を養うのか−
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レスター・ブラウン著 |
メディア(2004-06) 『フード・セキュリティー』を前にして、「食の安全性」「食料自給率の低下」「飽食と廃棄食品の増大」などを思い浮かべた。しかし、この本を読み進むにつれ、レスターのとらえている食糧問題の壮大さと、ことの重大さに改めて驚愕した。「食糧問題は水の枯渇・地球温暖化による収穫量の減少などの環境問題」であり、「食糧生産におけるグローバル化が、最貧国における児童労働や現地の自然破壊などの社会問題」を引き起こし、「穀物をはじめとする食料価格の上昇は、富める国による独占を加速させ、最貧国の経済にダメージを与える国際的な経済問題」であることを学んだ。まさに21世紀に問われているCSRの問題そのものであり、最大の政治問題であることが良く理解できた。 (岡本享ニ・日本IBM(株)環境経営室長) 今後の地球環境問題の成否は、中国約14億人の人民がいかなる行動を取るかによって、大きく左右されると言っても過言ではありません。中国が食糧の輸入大国に転じれば、人類の生存に関わる大変な事態が生じることを著者のレスター・ブラウン博士は科学的見地から指摘し、きわめて現実的な解決策を提示されています。 (中野良子 オイスカ・インターナショナル総裁 ) 本書にて、レスター・ブラウンが指摘した「ジャパン・シンドローム」、これほど的確に20世紀型工業文明の負の側面を表した言葉をしらない。 (後藤 敏彦・環境監査研究会 代表幹事/ GRI 理事) いつもながら、レスター・ブラウンの骨太の力作である。 レスター・ブラウン氏が本書で予測、警告していることは、これまでもそうであったようにやがて現実となるでしょう。私は、環境科学の世界の末席を汚す者として、氏の説に異論を唱える科学的根拠を持ち得ません。 |
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はじめに 第1章 「地球の限界」へ突き進んだ「膨張の半世紀」 第2章 地球号の定員は七〇億人か 第3章 途上国のホットコール、「もっと肉を!」 第4章 地球の食糧生産力を診断する 第5章 砂漠化と駐車場が農地を脅かす 第6章 いよいよ深刻になる「水不足の世紀」 第7章 地球温暖化は食糧生産にダメージ 第8章 中国が世界の穀物を買い占める日 第9章 ブラジル農業への期待と環境不安 第10章 グローバル・セキュリティーをめざして |
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