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 トップ > ブックス > 地球白書12−13 特集 持続可能で心豊かな社会経済を目指して > 第13章

地球白書12−13
 特集 持続可能で心豊かな社会経済を目指して

第13章 持続可能な未来を育み発展させる<概要>

 20世紀、石油化学製品である肥料や農薬を使用し、高収量品種の農作物(商業的栽培種は約150にすぎない)の生産を支える灌漑取水量の増大に世界中の関心が集中した。この路線により、農作物の単収は増加したが、「土地と水資源の劣化(地球上の植物が生育できる地域の約24%は人間が引き起こした土壌劣化の影響を受けている)、生物多様性の喪失(この1世紀で植物遺伝資源の75%が消失)、環境汚染、温室効果ガスの排出等」の環境的影響、および「不平等の拡大、貧困層や女性の社会的疎外、気候や経済の激変に対する地域社会やその構成世帯のレジリアンスの喪失等」の社会経済的影響がもたらされた。

 2011年初時点で、世界の7人に1人、およそ9億2500万もの人が慢性的栄養不足状態にあった。こうした貧困層の多くは、自ら必要とする食料を得るに足る、金銭も生産手段も所有できない小規模農家か農村の賃金労働者である。しかも、食料価格の高騰や気候変動による予測不可能な気象といった、飢餓の新たな元凶に直面している。
 途上国の5億の小規模農家で生産された食料によって、約20億人が養われている。しかし、最も食料事情が不安定なのが、同じ小規模農家なのである。実際、栄養不足人口のおよそ80%は、農村部に居住している。そうした小規模な食料生産者と農業部門の賃金労働者の多くは女性である。アフリカの一部では、女性は収穫と流通販売活動の60%、貯蔵と輸送の80%、鍬入作業と除草の90%、基本的食品の加工の100%を担っている。しかし、信仰・政策・慣習における男女間の不平等な関係と根強い偏見が、総体としての不平等性を生みだしている。女性は意思決定過程から排除され、多くの場合、土地・水資源・融資・情報・普及サービスの利用機会がない。

 女性は、農林漁業への援助総額の7%しか受けていない。国連食糧農業機関によれば、男性と同レベルの利用機会が確保されれば、女性の農場の産出高は20〜30%増加し、世界の慢性的栄養不足人口は12〜17%減少する。さらに、女性が家計の所得を管理すれば、家族の食料消費、子供の栄養、教育、及び生活全般の改善に、お金が使われる可能性が高まる事が研究によって示されている。

著者:Monique Mikhail is sustainable agriculture policy adviser at Oxfam.

 

 

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