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 トップ > ブックス > 地球白書12−13 特集 持続可能で心豊かな社会経済を目指して > 第9章

地球白書12−13
 特集 持続可能で心豊かな社会経済を目指して

第9章 90億人到達前に、人口増加を止める9つの戦略<概要>

 政策立案者もメディアもまず言及しないが、世界人口を90億人到達前に、減少に転じる有効な対策がある。それは、《必要とする全ての人への、安全で効果的な避妊具へのアクセス確保》《女子を差別しない初・中等教育の保証》《法律・経済機会・保健衛生・文化における性差別解消》《年齢に応じた性教育の広範な実施》《子供の数に基づき両親へ金銭的報酬を与える政策の廃止》《人口・環境・発展の相互関係の授業導入》《環境負荷を反映した価格体系確立》《高齢化先送りのための出生奨励策から、高齢化適応策への転換》《「人権確立と人間開発実施を通した人口増加の終結」を目指す国際的合意の確立》等の事である。

 貧困層の子孫は、人並みに消費を拡大する経済発展を期待するはずである。従って、将来人口が少なければ、その世代による気候・環境・自然資源への負荷が小さい事になり、これは世界のウェルビーイングにとって、マイナス面のないシナリオである。
 死亡率上昇による人口増加の早期終結を望む人は、道徳的にはいない。しかし、気候変動・食料生産・エネルギー供給の動向から、可能性がないわけではない。個人の出産を制限する政策は、十分な世論の支持は得られないであろう。しかし、健康で教育を受け経済活動に積極的に従事している人々、とりわけ女性と少女を支援する政策を通して、出生率を大幅に低下させる方法は、世界での多様な実践によって明示されている。

 途上国において、避妊具への女性のアクセス確保に必要とされる家族計画と関連する妊産婦と子供の医療サービスには、毎年、約246億ドルを要している。一方、世界では毎年、約420億ドルがペットフードに費やされている。
 数十年前、先進国及び途上国の大統領や首相が、自らの責務は人口増加抑制にあると表明するのは珍しい事ではなかった。現在は当時の2倍の人口が、以前よりも高水準の生活を求めている。従って、政治指導者が人口増加を終結させる重要性を、敢えて認める事は、従来になく重要である。しかし、メディア界や市民社会は幾分か異なるのであろうが、様々な理由から、「人口問題」は政治や国際社会にあってはタブーとなっている。

著者:Robert Engelman is president of Worldwatch Institute.

 

 

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