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News Release

【Update】BSE「全頭検査」は果たして過剰反応か

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Vol.17,No.4より

 米国産牛肉の輸入再開が決定された。ワールドウォッチマガジンからBSE・狂牛病問題についてのレポート。
  なお、最新の「地球白書」でもBSE・狂牛病・鳥インフルエンザといった「畜産」に1章をあてている。(06/06/22)

 アメリカ初のBSE(牛海綿状脳症=狂牛病)感染牛が昨年12月ワシントン州で見つかった。このウシはカナダから輸入された。農務省(USDA)に招集された専門家委員会は同国で2例目以降の感染牛が発生する「可能性が高い」との見解を示している。だがBSEの正確な発症率は定かではなく、現時点で同省が検査を行っているのも毎年食肉処理される3500万頭のアメリカ牛のうちごくわずか(2003年で2万1000頭)である。
しかしながらUSDAは、高級牛肉を扱う食肉加工の小会社「クリークストーン・ファームズ」(本部:コロラド州デンバー)が申請した自社負担によるBSE全頭自主検査の承認を拒否している。同省の広報官は、このような包括的検査は「食の安全性として科学的根拠がない」と述べた。クリークストーン社は通常、牛肉の大半を日本へ輸出しているが、同国は現在未検査のアメリカ産牛肉の輸入を禁止している。同社の損害額は1日20万ドルにのぼり、倒産の恐れもあるという。大手の食肉加工業者―牛肉以外の製品を販売できる―はこの全頭検査に反対している。
BSE感染牛肉を食べた人間は、BSEの類症である変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(変異型CJD)を発症する可能性がある。変異型CJDは致死性で治療法は見つかっていない。イギリスでは1980年代のBSE発生に伴い、140人を超える変異型CJDの死亡例が確認された。BSEの発生は、他の反芻動物(特にヒツジ)の肉骨粉(家畜を解体して肉の部分を除いた残りの骨、皮、内臓などを粉砕したもの)をウシに給餌する飼育法(現在は禁じられている)により拡大した。アメリカは1997年に肉骨粉のウシへの給餌を禁止、さらにヨーロッパからの反芻動物の輸入も全面禁止している。これまでの変異型CJD例(古典的CJDとは区別される)はすべて、BSE感染牛肉を多年にわたって食べていたことが原因である。
クリークストーン社の検査計画への反対に限らず、12月のBSE感染牛発生、さらにはBSE対策全般においてUSDAがとった対応は大きな批判を浴びている。同省は当初、ワシントン州の感染牛は「へたり牛」(歩けない牛)であったと主張した。BSEは脳組織を破壊するため、へたり牛は感染の可能性がもっとも高いとみなされる。だが複数の関係者がこの牛は立って歩けたと証言し、ある処理業者はUSDAが牛の状態を記録した報告書を改竄したと非難している。USDAはアメリカのウシにおけるBSE発症率を測定するには「へたり牛」の検査で十分との見解を示したが、感染初期では症状(歩行困難の兆候)が出ない場合もある。同省はまず感染の可能性がある牛肉1万400ポンド(約4700キログラム)の回収を命じたが、後に(回収対象を)3万8000ポンド(約1万7000キログラム)に拡大、うち1万7000ポンド(約7700キログラム)は消費されたか、追跡できなかった。
USDAは6月から12〜18か月間にわたって実施が予定されているBSE監視プログラムのもとで最大26万8000頭を検査する計画を発表した。クリークストーン社は自主検査を認めないUSDAの判断に異議を申し立てている。

WorldWatchマガジンより

最新版 地球白書

(Tom Prugh)

 


翻訳提供/禁無断転載
WorldWatch-Japan.org


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