ビル・クリントン絶賛、レスター・ブラウン最新刊「PLAN B 3.0」人類文明を救うために発売開始 News Release インドネシアの珊瑚礁で
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先進世界の消費者のあいだでオーガニック製品がブームだ。インドネシアの珊瑚礁が漁業のために爆破されている。何百という言語が消滅している――ワールドウォッチ研究所が隔月発行する雑誌『ワールドウォッチ』5/6月号が報告する。 珊瑚の海の新たな戦い ダイナマイト漁業、発破漁業と呼ばれる漁法でインドネシアの「海のアマゾン」が脅かされ、毎日推定50万ドルの被害が出ている。環境ジャーナリストで、もとワールドウォッチ研究所研究員のジョン・C・ライアンが、カバーストーリー『珊瑚の海の新たな戦い』で、「想像できるかぎりもっとも静謐でもっとも牧歌的な環境」で起こっている水中発破について、インドネシアからショッキングな報告をしている。 動物タンパク質の60%を珊瑚礁から得ているこの国では、発破漁業は非常に利益が多いので、それに従事する若者たちはそう簡単にこの違法活動をあきらめない。地方自治の拡大と地域の人々のエンパワーメントを図るインドネシア政府の努力、それを助けるアメリカのネイチャー・コンサーヴァンシーなどのNGOによる珊瑚礁の監視活動が、珊瑚礁のより持続可能な利用を促すのではないかと、ライアンは報じる。インドネシアの珊瑚礁が直面している脅威はいまだかつてないほど深刻なものだが、環境保護の気運もいまだかつてないほど高まっていると彼は結論している。 オーガニック製品がブーム オーガニック革命が「コンポストの山という対抗文化の王者」をグローバルな一大経済戦力に変えている、とワールドウォッチ研究所研究員ブライアン・ホールウェイルが記事『オーガニック・ゴールドラッシュ』に書いている。国連の最近の調査によると、現在は地球上のあらゆる国で有機食品の商業生産がおこなわれており、有機農法のパイオニアがばかにされた時代はすでに過去のことらしいと、ホールウェイルは言う。だが果たして有機農法は、従来の農業が環境や農村に与えたような被害を強いることなく、世界の需要を満たせるだけの広がりを見せるだろうか? 最後の言葉 毎月2つの言語が地球上から姿を消している。今世紀末までに世界の言語の半分以上が消滅しているだろう。ワールドウォッチ研究所研究員のパイヤル・サンパットは『最後の言葉』のなかで、資源の枯渇は自然界の現象だけにとどまらないことを示している。生物多様性の減少と同様、生まれるまでに何千年もかかった言語資源が急速に失われている、とサンパットは言う。しかもこの現象は、単なる言語を超えた影響を持っているかもしれない。言語の消滅によって、豊富な生物学的知識もまた失われる危険性がある。 本号の"Matters of Scale"は、言語と、いま世界で急速に進んでいる言語の消滅を特集している。 ゲノムからのメッセージ 生物の複雑さを示すもう一つの例を見ながら、ヒトゲノム計画が完了したいま、その発見が遺伝子工学にとってどういう意味を持つかを、進化生物学者エリザベット・サトゥリスが探る。(2001.5.2発表) |
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