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WorldWatch News
【地球温暖化】気候変動で登山がさらに危険に
アラナ・ヘロ
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地球温暖化により世界各地で多数の山々が変化しているが、ヒマラヤ山脈も例外ではない。
ネパールの登山家や科学者たちは、気温上昇が原因で気象パターンが変わり、ヒマラヤ山脈での大規模な雪崩の危険性が高まっていると警告している。山岳ガイドの証言によると、ヨーロッパアルプスでは、山の壁面や崖で氷がとけてはがれやすくなった岩の落石が増えている。「気候変動のためにあらゆる山の天候の予測が困難になった」と、ネパール山岳協会のアンツェリン・シェルパ会長がBBCに話した。
シェルパによると、地球温暖化のためにネパールは異常な豪雪にみまわれており、2005年10月には恐ろしい雪崩で登山者が18名死亡した。ネパールの水文気象局のサラジュ・バイジャという気象学者によると、ヒマラヤ山脈周辺では、他の多くの地域よりも急速に気温が上昇している。温暖化によってこの地域の氷河が異例の速さで後退しており、氷河湖からの洪水の危険性が高まっている。氾濫が起これば水力発電所、橋、さらには村全体も流されてしまう。
アルプス山脈で長年使われてきた登山ルートも、極めて危険になった。昨年7月には、スイスのアイガー山頂の東壁で、ニューヨークのエンパイヤステートビルの半分に相当する巨大な岩が崩れ落ち、轟音を立てながら谷底へ進み、グリンデルワルトというリゾート地に、大量の砂塵雲をもたらした。気温の上昇に伴い、落石の危険性が高まっただけでなく、登山ルート自体の縦走も難易度が増していることがある。アイガー北壁にある有名な登山ルートは、かつて75%が雪と氷で覆われていた。「現在はわずか4分の1です」と、グリンデルワルトの山岳ガイドのマルコ・ボミオがロイター通信の取材で答えた。「悪い岩より、よい氷の方がましです」とボミオは付け加えている。
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