イリノイ州のトウモロコシからカンザス州の小麦にいたるまで、アメリカの穀物が1990年以来もっとも急速に値上がりしている。その影響は、食料品店のみならず国際食料政策にも現れつつある。というのも、トウモロコシ、食用油など食料援助プログラムの中核となる商品の価格が大幅に上がったためだ。同国は単一国家としては世界最大の食料援助国だが、主要な援助活動である『平和のための食糧』(Food for Peace)を通じて供給される食料の量は、2000年から2007年にかけて半分以下に減少している。その一因が、この2年で35%という農産物の価格上昇だ。
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