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 トップ > ブックス > 地球白書07−08

地球白書

地球白書
発売中

[全国学校図書館協議会選定図書/日本図書館協会選定図書]
地球白書

クリストファー・フレイヴィン編著

日本語版編集監修
エコ・フォーラム21世紀
日本語版編集協力
環境文化創造研究所

2730円(税込み)


地球白書―Amazonで購入
地球白書−ブックサービスで注文
地球白書英語版―Amazonで購入

 地球白書2007-08の特集

地球白書2007-08の特集 | 地球白書とは? | 著者・監修者紹介 | 目次 | 購入する 

世界で2人に1人が都市に住む。世界の6人に1人がスラムに住み、そのうち半数は水道すら使えない。・・・

 1950年、人口、1000万人以上の都市はニューヨークと東京の2つだけだった。2007年、こうした「メガシティ」は世界で20都市にのぼる。
  そして、2015年までに、人口100万人の都市の数が、アフリカで59、ラテンアメリカとカリブ諸国で65、アジアで253になるという。早ければ2030年には、世界の都市人口の5人に4人が、現在呼ぶところの発展途上国に住むことになる。

 国連人間居住計画事務所のアンナ・ティバイジュカ事務局長は、「国家独立による期待感は薄れ、人々は都市に住む厳しい現実を目の当たりにしている。都市の将来を見据えて準備してこなかったからだ。」という。

 また、「地球白書2007」では、地域団体や地方自治体がパイオニア的役割を果たし、率先して貧困や環境問題解決のための画期的な政策を打ち出し、時には中央政府にまさる政策を講じていると指摘している。ワールドウォッチ研究所のクリストファー・フレイヴィン所長は、「世界の都市を救うといっても無理だと思うかもしれない。しかし、すでにその取組みは始まっている。食糧からエネルギーに至るまで自らの手で都市の中で作り出していこうとする先駆者的な人々がふえているのだ。」と、述べている。

 「地球白書」2007-08では『都市』をテーマに、様々な地球環境問題を読みといていきます。
  内容:
 持続可能な都市をつくる/衛生革命/都市農業/公共交通都市/エネルギー自給都市/防災都市/公衆衛生都市/地域経済主義/貧困や環境的差別との闘い

プレスリリース:『都市』こそが貧困や気候変動への『鍵』

感想をお寄せください。抽選で書籍・雑誌をプレゼントします。

 地球白書とは?

地球白書2007-08の特集 | 地球白書とは? | 著者・監修者紹介 | 目次 | 購入する  

 『地球白書』は、1984年から米国ワールドウォッチ研究所が年次刊行物として発刊しています。様々な言語に訳され、世界で多くの研究者・政策スタッフ・企業家・教育関係者・学生に読まれています。

 日本では1993年から翻訳されています。ワールドウォッチ研究所・著者等についてはこちらをご覧ください。

(左)「地球白書」創刊号

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 購入

地球白書2007-08の特集 | 地球白書とは? | 著者・監修者紹介 | 目次 | 購入する 

 ※書店で購入する場合

店頭にない場合は、以下をメモして注文してください。
ISBN:978-4948754287 または、書名『地球白書2007-08』
尚、10月29日以降にほとんどの書店では店頭にてお買い求めいただけます。

 ※インターネットで購入する場合

Amazon.co.jp
ブックサービス
英語版―Amazon
セブンアンドアイ(ヤフー)
楽天ブックス
ライブドアブックス
その他のお店でもご購入いただけます。

検索の場合はISBN  9784948754287  か書名 地球白書2007 をお使いください。
「在庫なし」と表示された場合はブックサービスをお勧めします。

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 著者・監修者について

地球白書2007-08の特集 | 地球白書とは? | 著者・監修者紹介 | 目次 | 購入する 

「地球白書」記者会見
「地球白書」記者会見

※ワールドウォッチ研究所について

 1974年にレスター・ブラウン氏が米国ワシントンDCに設立。人口・エネルギー・食料・地球温暖化・気候変動・安全保障・水・生態系など様々な環境問題を対象とし、雑誌"World Watch(ワールド・ウォッチ)"、年次報告書の"State of the World (地球白書)"などが多くの国々で読まれています。環境問題がさほど注目されていなかった設立当初から、独立非営利の研究機関として様々な警鐘を鳴らしてきました。

※クリストファーフレイヴィン

  1955年、カリフォルニア州に生まれる。1977年にワールドウォッチ研究所へ。1990年に研究担当副所長に就任、2000年にレスター・ブラウンにつぐ第2代の所長に就任。 気候変動・エネルギー関連が専門。リオ・デ・ジャネイロ地球サミット・京都会議・ヨハネスブルク地球サミット等に参加。その他、多くの気候変動・エネルギー関連の研究プロジェクトを手掛ける。The New York Times、Technology Review、The Harvard International Review、Time Magazineにコラム等掲載。BBC、CNN、NPR、Voice of America、PBS等に出演。

※エコ・フォーラム21世紀(五十音順)

地球環境戦略研究機関 理事長 浜中 裕徳
東京大学大学院 農学生命科学研究科 教授 林 良博
早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科 原 剛
日本環境財団 理事長 福岡 克也
京都大学大学院 地球環境学堂 教授 松下 和夫
日本気候政策センター 森島 昭夫
国連大学 副学長 安井 至

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データ年鑑
環境問題をはじめる
レスター・ブラウン著作

地球環境データブック

こども地球白書 プランB フード・セキュリティー

 目次

地球白書2007-08の特集 | 地球白書とは? | 著者・監修者紹介 | 目次 | 購入する 

第一章 持続可能な都市をつくる−21世紀の人類の試練
第二章 衛生革命−きれいな水と女性が安心できるトイレを
第三章 都市農業−食料と環境と生きがいのために
第四章 公共交通都市−クルマ依存から「歩きやすい街」へ
第五章 エネルギー自給都市−再生可能への転換と効率改善
第六章 防災都市−人命と財産を守る都市づくり
第七章 公衆衛生都市−安全で健康に暮らせる都市づくり
第八章 地域経済主義−グローバル化から経済を取り戻す
第九章 貧困や環境的差別との闘い−都市空間を公平にする

目 次
はじめに
環境界の一年間の主要動向

第一章 持続可能な都市をつくる―二一世紀の人類の試練

都市は環境と調和できるか―持続可能な都市の創造
エコシティーに託される未来都市のデザイン
◆グローバル・チャレンジとなった「都市化」
都市の増大と環境へのプレッシャーの増大
人口増加の大半はアジア・アフリカの都市部で
都市問題は持続可能な発展への試金石
快適な都市の構築は環境との調和の象徴
都市の環境問題は所得レベルで大きく異なる
富の公平な分配こそが最重要課題
◆都市の今日的特徴
急激に進む低所得国と中所得国の都市化
アフリカの都市人口は北米の総人口を上回っている
世界の都市人口の半分は五〇万人未満の小都市に住んでいる
スラムの拡大が進むラテンアメリカ諸国
急速な人口増加に苦しむアフリカの都市
多様な側面を見せるアジアの都市像
チャンスを求める人々をひきつける都市のダイナミズム
◆統計調査が困難な「都市の貧困」
都市と農村の明確な線引きは不可能
都市人口の予測は当てにならない
情報の不正確さが都市政策を誤らせる
地理情報システム(GIS)の導入で進む都市の実情把握
農村偏重の発展途上国援助を変換させる必要性
ようやく導入され始めた正確な調査手法
経験を重視する政策への転換
◆格差と環境
都市の比較に見る低・中・高所得都市の国家的背景
発展の段階ごとに問題の質が変わる
グローバル化がもたらす都市のパラドックス
環境クズネッツ曲線が示す改善と悪化の傾向
環境問題は豊かになっても自動的に改善はされない
状況ごとの都市問題解決の方向
◆自然:依然として人間のウェルビーイングに不可欠
都市住民の多くは生態系サービスの供給を十分に受けられない
南北間のエコロジカル・フットプリントの格差
無責任―共有地の悲劇
水さえも十分に手に入れられない低所得都市の貧困層
◆インフラストラクチャーとガヴァナンス
インフラストラクチャーの整備が引き起こす新たな環境問題
資源を無駄にしてしまう都市の廃棄物処理システム
貧困層の生活改善にはインフラストラクチャーの整備が不可欠
貧しい人々に安全・安価な飲用水を供給することの難しさ
市場原理だけでは都市の整備は進まない
貧困層の改善に必要な公的援助
低所得層の発言力を高める住民参加型予算
◆都市の循環型代謝機能
進むグリーン・インフラストラクチャー導入の動き
低所得国の都市にこそ、飛躍的イノベーションの可能性がある
◆都市化する世界の行方
都市の未来像が示す持続可能な社会の実現
トンブクトゥ
都市の後背地を緑化する
自然資源の管理が都市近郊農民の暮らしを潤す
ユーカリを植えて自給率を高め、農業収入を増やす
猛烈なペースで進むユーカリの植林
野ビエが自家用家畜の飼料に
野ビエ栽培で所得向上と干ばつへの脆弱性を改善する
貧困緩和と同時に達成された環境改善
ロ ハ
健康にもよい環境都市
貧困層を救った土地利用計画と環境保全政策
公園設置で河川の氾濫防止と健康増進
リサイクル・プログラムで雇用も創出
強い「意志」があれば、貧しい都市でも成功する

第二章 衛生革命―きれいな水と女性が安心できるトイレを

「水道がない、排便はゴミ捨て場で」という生活がある
◆一日も早く、衛生革命を
アジア・アフリカの半数の人々は上下水道を利用できていない
先進国と国際機関の空手形
先進国で機能しているシステムが、なぜ途上国で普及できないのか
低所得都市には、あまりに負担が重い配管工事
行政サービスから見捨てられているスラム街と不法居住区
都市の急拡大がインフラストラクチャーの未整備を生む
◆供給の不備を調査する
水とトイレの「適切な」供給とは、どのような状況を指すのか
ニーズによって大きく変わってくる「適切な」供給
状況が悪い所ほど統計の対象にならない
「供給の改善」と「適切な供給」では意味が全く違う
改善されたはずなのに、乳幼児死亡率が減らない理由
実態を把握するためには、より詳しいデータが必要となる
◆低所得層を優先した上下水道の普及を
普及方策の確立には低所得層への供給が早道
低コストを基準にフレキシブルな供給形態を模索する
マイクロ・クレジットとスラムの地図作りという新手法
◆きれいな飲み水を低所得層へ供給するフレキシブルな手法
貧困層に配慮した施策に必要とされるもの
住民参加で最良の方法を選択する
コストを切りつめて給水人口を増やす
コンドミニアル水道
コミュニティ給水栓プログラム
◆トイレを低所得層でも利用できるようにするフレキシブルな手法
し尿を土に還すエコ・サニテーション
低コストがオランギ・パイロット・プロジェクト(OPP)の成功要因
カラチ市当局の計画を変更させたOPPの実力
OPPに学ぶ「どのように造ったか」というプロセスの重要性
◆共同体をベースにした水と衛生施設の供給
共有トイレ運用の課題
◆「民営化」がもたらしたもの
上下水道サービスの「民営化」は問題だらけ
問題点から目をそらさせる口実にされた「民営化」
政府がかかえている問題は民営化しても変わらない
「民営化」は給水網の拡大に全く役立たない
進む多国籍企業から地元企業へのシフト
小規模事業者が排除されてきた歴史
公営企業の果たす役割は大きさを増す
◆管理を改善して、水の利用効率を高める
水不足と給水率との因果関係は薄い
「改善」の不透明な実態
都市に必要とされる追加水量は総取水量の一%にも満たない
水不足の解決策は水管理の改善と水源の確保
インフラストラクチャー整備は必ずしも貧困層の利益にならない
◆取り組み方を変える必要があるのは誰か
公的機関が担うべき役割
自治体単独での解決は困難
従来型手法を新手法と組み合わせる
清潔な環境づくりは基本的要件
供給機関の改革がもっとも有効な手段
地域に密着した取り組みを
公的支援を躊躇させる「すでに都市集中」という偏見
国際機関による水と衛生施設への支援は減っている
求められるのは実情に合った給水事業
貧しい人々への供給こそが急務
政府の都市貧困層への理解が解決の前提
ラゴス
インフラ崩壊に直面する大都市
ナイジェリアの旧首都となったラゴス
極度に低下した行政サービス
公営水道の不備が引き起こす大規模な水不足
公営水道の不備を補う民間事業者
水道事業の「民営化」がもたらす暗雲
州政府と連邦政府の対立が取り組みの進展を妨げている
予断を許さない改善への兆し

第三章 都市農業―食料と環境と生きがいのために

都市農業の復活―発展途上国から先進国まで広がるブームの実態
都市農業の発展が農家所得の向上につながっている
バンクーバー市民の四割以上が市民農園を楽しんでいる
◆都市近代化で衰退した都市農業の復権
近代文明により都市農業は一時衰退した
発展途上国では都市農業が再び必要になった
八億人が世界で都市農業をしている
都市農業の必要性への認識が広がる
◆食料砂漠を潤す都市農業
グルメ向けメニューからファストフードまで―都市食料事情
発展途上国にも広がる食習慣の大きな変化と肥満
趣味ではなく、必要に迫られている発展途上国の都市農業
空芯菜からナマズまで―バンコク近郊に食料生産基地
地場生産のメリット
大手スーパーの戦略で取り残された先進国の都市貧困層
カストロ政権の都市農業戦略
都市住民が農業に従事することで生まれる、さまざまな恩恵
ホーティカルチャー・セラピーにもなる都市農業
まなざしを「自販機」から「緑と花」へと変える都市農業
市民農園が提供する教育の場
コミュニティの復活に貢献する都市農業
◆コンクリートジャングルを癒す都市農業
人間の排泄物は貴重な「水源」ともいえる
都市農業は街に潤いを与える
営農は環境改善に役立つ
農業が都市の浄化機能に寄与する
リスクにも対応する都市農民
水の安全性向上に農業が役立つ
食べてだいじょうぶ?」―都市農業は環境問題への市民の関心を高める
廃棄物処理にも貢献する都市農業
都市住民の健康を脅かす工場式畜産
家畜の糞尿を燃料化する
都市近郊から工場式畜産を排除する
◆未来に向けて耕す「田園都市」
農業を脅かす無秩序な都市開発
自給する都市」―必要とされる都市農業への正当な評価
緑地保全は都市生活の崩壊を防ぐ基本
都市計画に食料市場を織り込む
ファーマーズ・マーケット七か所、市民農園八〇〇以上
都市に農地を残す
空き地を農業空間として再生する
生鮮食品関連融資イニシアティヴ―低所得層の健康のために
東京都の「屋上緑化」作戦
地域に根ざした食料政策が住民の暮らしを守る
住民参加が都市農業政策のポイント
未来に向けて耕す都市
フリータウン
長い紛争後の都市農業
シエラレオネの首都フリータウンの歴史
戦乱と荒廃のもたらす食料不足が都市農業を復活させた
戦後の復興過程でクローズアップされた都市農業
都市計画の中心に農業を据える試み

第四章 公共交通都市―クルマ依存から「歩きやすい街」へ

「クルマ」依存都市からの脱却
鉄道交通網の復権
グリーン交通への潮流
◆世界の都市の交通事情
クルマが生み出す負の側面―渋滞、事故、大気汚染
世界の都市の交通事情を検証する
マイカーの年間ガソリン使用量―突出するアメリカの都市
東京はアトランタの一〇分の一
マイカー利用率は豊かさのバロメータにならない
人口密度で変わるクルマ社会の弊害
公共交通を追いやるマイカー優先の都市政策
◆渋滞が日常化するクルマ依存都市
クルマ重点主義の政策が都市交通の柔軟性を失わせる
クルマのエネルギー効率は電車より極端に悪い
公共交通の利用者を増やせる可能性は高い
「SUV(スポーツ用多目的車)」は省エネ効果を半減させてしまった
大気汚染が深刻な発展途上国
圧縮天然ガス燃料の導入で大気汚染を改善する
混雑が少ない都市ほど燃料使用量は多い
道路ができるとクルマが増える!?
高速道路建設は交通事情の改善に役立たない
ロンドンの混雑税は有効な解決策
グリーン交通を選択した都市
強まる高速道路解体の動き
ソウル市長は道路より景観を選んだ
新たなパラダイム―公共交通は優れた公共空間を創り出す
「スローロード」―人間中心の公共交通政策
グリーン交通を支える鉄則
◆公共交通優先の都市に再構築する
機能的な「歩ける都市」を目指す
デンバー―鉄道建設を中心に交通網を再構築
バンクーバー―交通形態の変化が自動車の利用を減らす
パリ―公共空間をクルマから取り戻す試み
バス高速輸送システム(BRT)のメリット
世界中に広がるBRT
BRTと鉄道で発展途上国の交通事情を改善する
◆歩行者と自転車のために
「人間優先」の都市政策が全ての基本
◆都市交通の経済学
クルマ依存を覆す鉄道交通のメリット
公共交通への投資は経済を強化する
クルマ依存は非経済的
クルマを持たない豊かな生活
環境に配慮した交通政策は経済成長をもたらす
◆グリーン交通のヴィジョン
都市住民の多くは道路拡張よりもグリーン交通の拡充を望んでいる
市民社会は環境にやさしい交通体系を選び始めた
グリーン交通を進めるためには明確なヴィジョンが欠かせない
ロサンゼルス
スプロール現象の終焉
スプロール現象はなぜ起こったのか
際限のない拡張が終わる時
再開発が生み出す功罪
ロサンゼルスは新世紀の都市モデルとなりうるか
メルボルン
都市の炭素排出量を削減する
環境都市の先駆的取り組み
ビルの省エネと節水を強力に推進
グリーン電力購入と炭素固定にも取り組む
「持続可能なメルボルン基金」で水使用状況を監査
産官あげて気候変動に立ち向かう

第五章 エネルギー自給都市―再生可能への転換と効率改善

大量のエネルギーを消費している近代都市文明
都市は外部からのエネルギーに頼りきっている
持続可能なエネルギーへの転換のカギは都市が握る
◆都市のエネルギー需要と供給制約要因
マンハッタンはエネルギー効率が高い!?
さまざまな物資を都市に搬入するための膨大なエネルギー消費
大型の集中発電所からの送配電システムの不安定性
エネルギーサービスを受けられない人の二割は都市住民
温室効果ガスのほとんどは都市から排出されている
◆先端技術と古代の知恵を融合させて、エネルギー効率を改善する
総合的に省エネを図るグリーン建築物
オフィスでは日中も照明を付けているが、自然採光を利用すれば消費電力は激減
屋根の下に天井を張るだけでエネルギー効率は二倍になる
廃熱利用で総合エネルギー効率を高める
現代に甦る古代ローマ人の知恵
エアコンの廃熱が東京の夏を一℃熱くする
快適な居住空間は自然を上手に利用して
木を植えるだけで最大四〇%の省エネができる
ヒートアイランド現象緩和の切り札「屋上緑化」
さまざまな技術を融合すればエネルギー使用量を半分に減らせる
テナントも安定するので、グリーン建築物への投資は回収が早い
発光ダイオードと太陽電池を組み合わせる五五ドルの照明
古代ローマの日照権法
◆エジソンの想定―エネルギーの地産地消
マイクロタービンや燃料電池が都市のエネルギー自給を後押しする
拡大する再生可能エネルギーへのシフト
ヨーロッパで普及する建材一体型太陽光発電システム(BIPV)
中国は太陽熱システムの生産量でも使用量でも世界一
冷暖房システム改善の切り札「ヒートポンプ」
都市廃棄物をエネルギー原料にする
発展途上国にも普及したい「バイオガス化装置」
先進国で進む廃棄物の燃料化―医療廃棄物からタイヤまで
東京にもシンボルとして風車が
セーヌ川の水を空調に利用する
再生可能エネルギーだけで自給する地域も出現
エネルギー効率向上が再生可能エネルギー普及を促進する
再生可能エネルギーのメリット
再生可能エネルギー産業が雇用を創り出す
◆再生可能エネルギーの先進都市
バルセロナ―四年で太陽熱利用設備は一二倍に
促進要因になっている自然エネルギー供給割当制度
シカゴ―「アメリカでもっとも環境にやさしい都市」を目指す
需要をまとめることで電力を自由に選ぶ
大邸―エネルギー構造を見直し自給率を改善
メキシコシティー―エネルギー効率改善は新型電球の導入から
ケープタウン―二〇二〇年までに再生可能エネルギーを一〇%にする目標を掲げる
グリーンエネルギー開発に向けた都市連携が始まった
二〇五〇年に三・三トン/人―国際ソーラーシティ・イニシアティヴの目標
◆エネルギー革命―山積する課題と都市の潜在能力
再生可能エネルギー拡大の阻害要因は何か
エネルギー補助金を見直す
真のコストを反映していない市場の限界
ネガワット・サービス
クリントンのリーダーシップ
行政も金融も再生可能エネルギーを優遇する
納税者の負担を増やさずに、持続可能性目標は達成できる
エネルギー問題を契機に都市が気候変動防止の先頭に立つ
ピークオイルに対応する都市
日照市
太陽エネルギーで街おこし
中国の小都市・日照市が取り組む太陽光エネルギーの利用促進
ソーラー給湯器普及の軌跡
太陽エネルギー利用がもたらしたさまざまな光明
良質な環境は人を集める
マルメ
環境にやさしい再開発で街おこし
国際港湾都市マルメの歴史
再開発のキーワードは地元の再生可能エネルギー利用
ヒートポンプも活用する
反省が発展の原動力
環境問題への取り組みが人と企業を誘致する
発生した新たな問題

第六章 防災都市―人命と財産を守る都市づくり

防災都市の構築―自然災害を拡大させないために
忘れられがちな都市の小規模災害
◆被災の件数も規模も増大している
大型自然災害の被災者数は二〇年でほぼ倍増している
被災者の九八%は豊かでない国の住民
発展途上国の急激な都市化が災害に弱い都市を生み出す
◆大型自然災害と都市の「もろさ」
災害拡大の大きな要因は人為的問題
生活に追われる貧困のなか、後回しにされやすい「防災」
都市への移住が災害リスクを増幅する
大都市の多くが大型災害のリスクをかかえている
危険と分かっていても、都市から出て行けない人々
◆リスクのある環境
災害に弱い都市は繰り返し大災害を受ける確率が高い
ヒートアイランド現象が都市災害のリスクを高める
都市特有の自然災害
都市周辺の自然破壊が被害を大きくする
◆損害を軽減する取り組み
大量の雨がもたらす二次災害
企業も災害のリスクマネジメントに取り組みはじめた
◆都市における気候変動の影響
都市それ自身が地球温暖化促進の大きな要因
ニューオーリンズをはじめ、海面上昇の影響を受ける都市
ベネチアをはじめ、すでに始まっている海面上昇への対応
人口八〇〇万人以上の約二〇都市が海面上昇の影響を受ける
緑を増やす北京やシカゴ、減らしたワシントン
アメリカで、都市の自主的な温室効果ガス削減の動き
◆政府が果たすべき重要な役割がある
ムンバイ―市の失政で大洪水
狭い路地、弱い建物が被害を大きくする
ずさんな都市計画がまねく災害
都市当局をサポートするシティネット
法律によって防災対策を推進する
◆簡単に取り組める対策がある
住民自らが防災対策に乗り出した事例
一石二鳥―古タイヤで壁を補強する
拡大が期待されるマイクロ・インシュアランス
マイクロ・インシュアランスへの懸念もある
◆情報を行動に変えるために
全世界で利用できる警報システム「国際災害チャーター」
死者一〇〇人以上のニイラゴンゴ火山噴火―情報が行動に結びつかなかった悲劇
キューバの災害対策はアメリカよりも進んでいる
必要とされているのは、全住民につながっているネットワーク
過去の教訓を現在の行動に活かす
防災は貧困緩和に結びつく
災害リスクを軽減する具体的方策
防災に関する知識と情報を都市づくりに活かす
防災への取り組みは人命と財産を守るための機会であり責務でもある
ジャカルタ
「建ち退き」で貧困層の支持を得られない河川管理
洪水と隣り合わせの都市・ジャカルタ
川岸の開発が洪水被害を拡大させている
「世界最長のトイレ」―チリウン川
オランダも資金援助
治安部隊も動員する手荒い「立ち退き」
スハルト以来の政権不信
ムンバイ
住民が街を守る
スラム・パンチャートで不法居住区の治安を守る
女性の能力を活かしたシステム
違法な酒場を閉鎖したパワー
草の根レベルの民主主義の定着へ

第七章 公衆衛生都市―安全で健康に暮らせる緑の空間に

貧困・絶望・死―現代の都市がかかえる闇
都市がかかえる問題にどう対処するか
◆都市化に潜む深刻な健康被害と暴力
都市貧困層の乳幼児死亡率は農村貧困層より高い
人類史上最悪の状態に置かれている発展途上国の都市
農村からの都市移住者にのしかかる重層的な苦難
急速な都市化がもたらす歪
インフラストラクチャーの欠如が都市住民の命を脅かす
超過密な状態が健康被害を拡大させる
農村より、はるかに貧しい都市の食料事情
コンロによる屋内の空気汚染で年間一六〇万人が死亡している
都市の大気汚染が八〇万人を死に追いやる―そのおよそ半数は中国で
都市内の工場に吸い寄せられる貧困層のリスク
世界では道路交通事故で毎年一二〇万人が死亡している
複合汚染が都市住民の健康被害を増大させる
暴 力
ブラジル―一〇〇〇人の子どもの一・三三人がいずれ殺人の犠牲に
気候変動がもたらす都市の危機―干ばつ、洪水、マラリア
熱波による死者が五万二〇〇〇人を上回る
病院が近くにありながら、治療を受けられない都市貧困層
◆より健康的で安全な都市への改善
高水準の暮らしを実現した先進国の都市
先進国の都市を支える医療体制
ラテンアメリカ諸国は先進国より短期間で死亡率の低下を達成した
国家経済の動向に直撃される都市貧困層
最貧層のニーズをとらえることが重要
住民参加がなければ、改善プロジェクトの成功はありえない
予算編成に市民が参加
暴力問題の解決に若い市民層が参加
貧困地域の声に耳を傾け、都市計画に積極的に反映させる
最良の解決策は机上からではなく、貧しい人々の助言から生まれる
◆「人間にふさわしい生活」が保障される都市を目指して
都市の緑化は公衆衛生上の多くの利点を生み出す
何かをしなければ、都市は緑を失い「舗装生態系」にいきつく
都市農業は健康増進に役立つ
樹 木
緑が増えると犯罪が減る
「緑に親しむ権利」を守る公共緑地
緑地は都市住民の心を結び、安らぎをもたらす
あまりに多い自動車は都市の快適性を損なう
都市貧困層を巻き込む自動車事故
生活習慣病を減らす「歩きやすい都市」をつくる
◆全体論的に都市の将来を考える
「健康と長寿」「子どもに良き未来を」―共通の願いで貧困層と富裕層を結びつける
「自然から隔離された都市」「人間が疎外された都市」は心身に病をもたらす
反物質主義、資源共有、平和―その「都市の倫理」で連帯をする
ナイロビ
不法居住地域キベラの生活
キベラの名称の由来と歴史
九・四平方メートルに一家五人で暮らす
「家賃が高すぎて、ここにしか住めない」
父親が夜勤のとき、息子はそこに寝ることができる
再開発が土地価格の上昇をまねく
ケニア政府の「まちがい」
ペトラ遺跡
世界遺産における観光産業の管理
人口が急増した観光拠点ワディ・ムーサー
ペトラ地域計画作成評議会の創設と挫折
汚水が悪臭を放つムーサー峡谷
「ピンク色」の遺跡監視事務所
対応が遅れる政策
観光拠点に特有の課題と解決の方向

第八章 地域経済主義―グローバル化から経済を取り戻す

都市とコミュニティ
◆経済的利益―そのリアルコストは?
都市で進行する「格差社会」
中国―急速な経済発展が環境汚染を引き起こす
経済成長が環境と社会に不安定さをもたらす場合がある
農村経済の開発の影で取り残された都市の貧困層
それぞれの「持続可能な開発」
◆グローバル経済から地域経済へ
マクロ経済改革だけでは貧困は緩和できない
ボトムアップ・アプローチの必要性
グローバル経済は必ずしも地域経済を豊かにしない
ウォルマートの持続可能性イニシアティヴ
企業の取り組みだけで事足りるのか?
地元所有と地元代替が経済流失の防波堤になる
地元所有企業がもたらす相乗効果
地元所有企業がもたらす地域経済の安定性
多国籍チェーンストアは地域の貧困率を上昇させる
「拡大なき発展」が地域経済を豊かにする
地産地消は環境にやさしい
◆協同組合で地域経済を再生する
協同組合の基本原則
勤労者協同組合の理念
アルゼンチンにみる協同組合による企業再生
アナン前事務総長―「協同組合は国連の重要なパートナーである」
◆コミュニティ密着型融資
マイクロ・クレジットの基本的な考え方
三億人がマイクロ・クレジットの恩恵を受けている
驚異的な成功を収めるグラミン銀行
マイクロ・クレジットは女性のエンパワーメントにもつながる
地域経済強化に果たす信用組合の役割
カナダは信用組合利用率が世界一
低所得者を救うバンクーバー信用組合の金融サービス
民間金融機関のコミュニティ開発への取り組み
◆フェアトレードや地産地消の取り組みの躍進
フェアトレードは南北の互恵的つながりを築く
地域経済強化を促すフェアトレードの概念
五八か国、約一〇〇万人の農民と労働者
協同組合とフェアトレードの密接な関係
グローバル化から地域経済を取り戻す
活力ある地域経済を目指すビジネスネットワークの取り組み
地域経済を強化して、化石燃料に頼らない都市構造をつくる
◆地域経済の基盤を強化する
地方自治体の役割
地方自治体が実施できる対策
「悪いもの」へ課税すれば、市場が経済を望ましい姿に転換させる
企業戦略に組み込まれはじめた公益増進の観点
持続可能な開発を支えるCSR(企業の社会的責任)
地域経済発展には市民の参加が不可欠
◆コミュニティの資本:「私たちの資源」をすべて利用する
コミュニティ経済開発(CED)の基本方針
CEDイニシアティヴの事例
「持続可能な生活」を目指す戦略の有効性
都市住民にも有益な「持続可能な生活」の枠組み
従来型の経済開発から脱却する
注目されるコミュニティ資本の新たな側面
強力な地域経済こそが持続可能なコミュニティの基盤
ブルノ
ブラウンフィールドの再開発
工業建築遺産チェコ・ブルノ市ヴァンコフカの歴史
国を越えた協力が再生事業を支える
協力し合う行政と市民
ヴァンコフカ再生の道のり
他の都市再開発プロジェクトに活かされるヴァンコフカの成功

第九章 貧困や環境的差別との闘い―都市空間を公平にする

都市の裏の顔―劣悪な環境で暮らす貧しい人々
裕福な人々が出す汚染に苦しめられる貧困層
パールマン原則―持続可能性と都市の貧困のつながり
再び注目されはじめた都市の貧困
二〇二〇年までに、一〇億のスラム人口にさらに一〇億が加わる
◆「公平な都市」への障害
能力を欠いた腐敗した行政
暴力と烙印
都市への偏見
歪んだ国際援助
援助機関の現地離れした業務成績評価システム
公的機関の「前例踏襲」
評価に必要な信頼できるデータの不足
◆希望の兆し
同盟を組む都市貧困層の組織
国を越えた協力も始まる
都市貧困層組織の連合が、もたつく政府の尻を叩く
タイ―住民と地主を納得させる土地分有システム
タイは驚異的なハイペースでスラムを改善している
ポルト・アレグレ―住民参加型予算が「貧困の緩和」を優先事項に変える
住民参加型予算の課題
◆有効に機能する取り組みを共有する
先進事例に学ぶメガシティ戦略
対面的な相互学習が問題解決を促進する
カイロ―ゴミを商品に変えて、スラムから抜け出すことに成功したザバリーンの知恵
マニラ―カイロの成功事例を応用する
ザバリーンのリサイクルシステムを圧迫する多国籍企業
リオデジャネイロ―植林と食用作物の栽培で土地の浸食とスラムの拡大を防ぐ
ジャカルタ―リオデジャネイロの成功事例を応用する
市の財源で住民に賃金を支払う
クリチバ―快適で便利なバス高速輸送システムを開発
ニューヨークがクリチバから学ぶ
アメリカ(先進国)に広がるブラジル(発展途上国)の事例
「社会改革は果てしない闘いである」―不屈の精神が成功の条件
◆未来を約束する新たな方針
透明性のあるガヴァナンスを促進する
相応の仕事と最低限の収入を保証する
環境保全を目指すインフラストラクチャーを開発する
適切な土地利用と一貫性のある地域開発を奨励する
文化的多様性に寛容で、しかも求心力のある社会を育む
◆新たな方針のための基本的改革
地域に根ざした支援が求められている
NPOと都市貧困層をダイレクトに結びつける
進歩とその成果を測るためには共通の尺度が必要
情報の収集と共有こそが最大の力
求められるのは「違い」を前提にした柔軟なプロジェクト
弱者の声に耳を傾ける
「競争」と「排他的な適者生存の争い」から、「協働」と「非排他」への転換

   

 

 

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