東京や大阪など、世界で21の大都市(人口800万人以上)が海面上昇の脅威に直面するという。
『地球白書2007-08』の著者の一人、Zoe Chafeによると、2015年におよそ33都市が800万人を抱えるようになり、その内21都市が海面上昇により何らかの影響を確実にうけるという。
ダッカ(バングラデシュ)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)、リオデジャネイロ(ブラジル)、上海・天津(中国)、アレクサンドリア・カイロ(エジプト)、ムンバイ・カルカッタ(インド)、ジャカルタ(インドネシア)、東京・大阪・神戸(日本)、ラゴス(ナイジェリア)、カラチ(パキスタン)、バンコク(タイ)、ニューヨーク・ロサンゼルス(アメリカ)があげられている。(国連やその他機関の研究に基づく)
また、例えばバングラデシュでは海面が1メートル上昇すると国土の17,5%が失われ、1300万人に影響が出るという。エジプトとベトナムにおいてもいずれも800-1000万人が住む場所を失う可能性があるといわれている。
Zoe Chafeは「全ては自覚、ガバナンス、エンパワーメントにかかっている。」と付け加えている。
最新版の『地球白書』(State of the World 2007: Our Urban Future)は「都市」をキーワードにしている。日本語版は今月下旬に弊社より発売される。
※『地球白書』(State of the World)
米国ワールドウォッチ研究所(WorldWatch Institute)が1984年より年次刊行している。
関連レポート
・【地球温暖化】気候変動で登山がさらに危険に
・【気候変動】気候変動の動向とアメリカ7州の積極的な取り組み
その他のレポート
・【中国】中国人民は食の安全と環境を懸念
・【漁業資源】「海のエコラベル」が持続可能な漁業資源を守る
・【地球環境問題の書籍をオンラインで購入(ad)】
|